青年アンケート企画 18-24才のキリスト教・宗教についての意識調査

私たちはこどもや青年たちに福音を伝えたいと願い、色々なアプローチ方法を模索しています。
キリスト教になじみのない青年達は、どのようなイメージや興味関心を持っているのでしょうか。
匿名で答えられるアンケート機能を使い、調査しました。

下記にスライドをシェアします。
また、ページ末尾にこのプロジェクトチームの考察や総評を記します。

回答数は28件と多くはないので、「○割がこう答えた」というような集計の精度はそれほど高くはありません。
しかし、後半の「宗教やキリスト教に対する考え」の回答が非常に濃く、今後の宣教を考えていく上でとても有益だと思います。

このアンケート企画が、みなさまの教会でのお働きの参考になれば幸いです。

アンケート結果

考察や総評

(プロジェクトチーム石倉(OneHopeスタッフ)と石川牧師による。)

要約

  1. 宗教との接点が少なく、悪いニュースの印象ばかりが残りがち
  2. 完全に無神論の若者は決して多数派ではない
  3. 宗教や信仰の有用性も認めている
  4. 自分への勧誘を警戒している
  5. まずは教会がどういうものか、気軽に行って良いものかを知ってもらうことが必要

全体を通して感じたことは、現代の日本では宗教に触れる機会がとても少ないということです。数少ない触れる機会は、ネガティブなニュースです。その結果、宗教は怖いものであると自然に記憶されるのも無理がないと思いました。

一方で、特定の宗教を信じている友人がいたり、親が宗教を信じているという方の回答がありました。

身近な方が宗教を信じていることは、一つの価値観と受け止める方が多くいました。それも比較的肯定的に受け止められています。

ただし、自分への勧誘が行われると心の態度が大きく変わります。他人が信じることは自由であるが、勧誘をされることは望んでいないという意見が多く見られました。

神の存在を全く信じていないという回答をされた方は1名だけでした。それ例外の方は、神の存在や超自然的な存在を少なからず認めています。そして、回答者の半分以上は宗教に対して知りたいという関心も持っていることがわかります。

神や超自然的な存在そのものを、真っ向から否定している青年はそれほど多くないのが意外でした。

しかし、これは積極的に自分から調べて知りたいというニーズではないように感じました。学校教育の中で自然にふれて学ぶことが出来たり、社会の中でも自然にふれる機会があることが望まれているのだと思います。それこそ勧誘もされず安心安全な環境の中で知ることが求められているのかもしれません。

それは、「どんな教会だったら行きたい?」のアンケート結果にも表れています。というのは、「勧誘されない」ことをあげる回答がいくつかあったからです。

実際には、来てくれた人を強引に勧誘する教会は少ないと思うのですが、宗教の実態を「知らない」ということで無意識におそれを感じる人が多くいるということです。

また、「自分は無宗教だが、宗教というもの役目や功績や力を認めている」という例も多いです。
寛容さと多様性を重んじる現代風な価値観を感じました。

全体的にヒューマニズムが根底にあるようです。
「その人の幸福が1番であり、そのためには信仰が役立つならば、それは益」という考え方。
また、あくまで本人が選択するもので、自分の自由・時間・お金を誰かに干渉されたり浪費させられたくないという感覚も強いようですね。

キリスト教界全体を通して、今まで以上に「キリスト教を知ってもらう」ということを努力していくことが出来たらいいと思いました。聖書についての解説は多くありますが、アンケート結果にもあるように聖書を読みたいと思っている人は半分くらいでした。むしろ、読みたくないという回答が半分くらいありました。

キリスト教会側は聖書を知ってもらうことが大切だと思って、聖書を伝えることを努力してきました。一方で、アンケートに答えてくれた彼らの関心は「聖書を知りたい」ではなく、まずは「宗教そのものにふれる機会があったらいいな」でした。

キリスト教会が発信するYouTubeチャンネルやSNSも聖書の内容についてのものはここ数年でとても増えてきました。しかし、ことキリスト教を知るということに関してはまだまだ機会が乏しいと感じます。

第一接点となる教会のホームページでは、聖書のメッセージそのものをするだけでなく、「どんな教会なのか」についての発信が有益だなと感じました。

  • 「そもそも教会はどういうところなのか」
  • 「変なところじゃないのか」
  • 「無理に勧誘されたり、お金をとられたり、マインドコントロールされたりしないか」

の不安をWebできちんと説明することで、安心して足を踏み入れてくれると思います。
また、

  • 「居場所としての教会」
  • 「信じるまではいかなくても、気軽にキリスト教の質問ができる場所」

というニーズもあるようなので、まずは気軽に訪問できる雰囲気を伝えてみるのもよいかもしれません。

 

話をまとめます。

若者たちにキリスト教を知ってもらう機会が増えることで、教会に行ってみたい、聖書を読んでみたい、信じてみたいと思うようになる人が増えるのではないかと期待しています。

私たちも、さっそく自分の教会で取り入れてみようと思います!

アンケート企画第2弾も予定しています!

どうぞお楽しみに。